2015年初講習会です

新年一発目の講習会は血管外科の池田先生です。

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一言で浮腫と言っても様々な原因による浮腫があります。
リンパ浮腫は浮腫という症状の中の一部です。
その鑑別方法や、検査法、似た症状の紹介など詳しくご講義いただきました。

池田先生には当院でも血管外科の外来を月に1回お願いしております。
患者さんお一人お一人を丁寧に診察下さっています。
一見リンパ浮腫のような症状でも実は静脈にも問題がある場合があります。
また、女性は静脈瘤による浮腫をお持ちの方もたくさんいらっしゃいます。
そんな時は池田先生に診察をお願いしております。

講義もたくさんのイラストや症例写真を準備頂き、感謝申し上げます。

LT担当 ヨシダ


2015年診察スタートのお知らせ と、リンパ浮腫旅行中の注意

年末年始は全国的に寒くなるそうですね。
只今ベテル南新宿診療所は冬期休暇をいただいております。
年始の通常診療のスタートは
2015年1月5日(月) 14:30~ となっております。
宜しくお願い申し上げます。

さて、もっと早くこのことをUPすれば良かったと少々悔やんでおります。
でも思いついた今お伝えいたします!!
この時期、帰省やご旅行などで飛行機に乗って移動される方も多いのではないでしょうか。
飛行機での移動が長時間になる場合、リンパ浮腫を悪化させる場合があります。
原因は飛行機の高度が上がった時の気圧の変化です。
空の上ではポテトチップスやナッツの袋がパンパンに膨らんでいるのをご覧になったことがありませんか?
高度が上がると気圧が地上よりも下がります。
そうするとポテトチップスやナッツの袋のように人間の皮膚に対する気圧の圧力が減り、浮腫が悪化することがあるのです。
絶対になるものではないので、飛行機の搭乗が絶対にダメということではありません。
ですが既に浮腫を発症している方は飛行機に乗るときは必ず何らかの圧迫をしてから乗ることをオススメいたします。
もしも海外への旅行で長時間乗る場合は圧迫をして、たまに席を立って歩いたり、席でこっそりできる関節運動などをすると良いでしょう。
旅行や帰省では思いのほか、疲れすぎてしまうこともありますので、適度に休息もとれるスケジュールで楽しんでくださいませ。
たまに疲れすぎて浮腫の部分に炎症を起こしてしまう患者さんがいらっしゃるのです。

そうは言いましても何度もお伝えしますが、旅行や帰省、飛行機の搭乗がダメというお話ではありません。
適切な対応を準備して、無理のないスケジュールで、思いっきり楽しい時間を過ごしていただき、新年を迎えましょう。

旅行の前に不安な方には圧迫の指導も行っております。
料金はこちらを参考にしてください。(リンパ浮腫治療の料金の目安http://bethel-shinryosho.jp/wp/lymph/?p=365)

ベテル南新宿診療所 ヨシダ


リンパ浮腫治療の料金の目安

全国的に大荒れのお天気です。
東京は良く晴れましたが、それでも風は身を切るような冷たさでした。
リンパ浮腫治療は真夏よりも気温の低い秋冬が効果を上げやすいのですが、雪が降ると足元も悪くなるので治療にいらっしゃる患者さんが心配になります。

リンパ浮腫の治療は健康保険の適用がありません。
全て自己負担100%の自由診療となります。
初めてお越しになる方は料金のことも気になられるとこと思いますのでここで目安をお知らせいたします。

①初回カウンセリング 約45分 4,500円(税込4,860円)
②圧迫療法指導 約60分 6,000円(税込6,480円)
③セルフマッサージ指導 約60分 6,000円(税込6,480円)

基本は上記の①~③を2~3回にわけて受けていただきます。
浮腫を改善するための説明、治療方法の指導が中心です。
患者さんご自身でケアの方法を学び覚えていただき、

そのほか、状態によってはマッサージ療法や圧迫療法を受けることもできます。
片腕のマッサージ 約45分 8,000円(税込8,640円)
両腕のマッサージ 約70分 11,000円(税込11,880円)
下肢のマッサージ 約60分 10,000円(税込10,800円)
両足のマッサージ 約100分 14,000円(税込15,120円)
バンテージ療法 1肢 約15分 1,500円(税込1,620円)

上記は平成26年12月時点の料金です。
また、症状によっては治療に時間が多く必要になる場合もございます。大幅に時間の延長が必要な場合は10分ごとに1,080円頂くこともございます。
その他改訂がございましたらまた改めます。

決してお安い金額ではありませんが、基本の①~③は患者さんご自身で浮腫のケアとコントロールができるようにする時間です。
浮腫が極軽度な方は①だけで終わることもありますが、ほとんどの方には①~③まではお受けいただくことを勧めております。

浮腫は軽いうちにケアができると、治療の負担が少しですむことが多いです。
ご心配な方は一度ご予約をいれてみてはいかがでしょうか。

リンパ浮腫担当:吉田


第3回リンパ浮腫療法士・資格取得講習会 スタート

寒くなってまいりました。
11/29(土)より、第3回リンパ浮腫療法士・資格取得講習会がスタートいたしました。

ベテル南新宿診療所の院長中川路桂による『リンパ浮腫治療のための解剖学・生理学』、リンパ浮腫療法士濱中宣光による『リンパ浮腫療法士の概要』、リンパ浮腫療法士立花しげ子による『リンパ浮腫概論』。
初日からみっちり座学で始まりました。

みなさんお仕事が忙しい中での参加です。
これから3月終わりまで約4ヶ月。
長丁場のお付き合いとなります。
どうぞよろしくお願い致します。

なお、講習会の様子を見学希望の方はこちらまでメールにてお知らせくださいませ。
lt_info@bethel-shinryosho.jp
ご説明と見学とで30分ほどの所要時間でご案内しております。

LT担当:ヨシダ

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NAC Symposium 〜Phlebology ・ Lymphology〜 〜静脈学・圧迫療法の深みにふれる〜

少し前の出来事になってしまいました。

NAC Symposium
〜Phlebology ・ Lymphology〜
〜静脈学・圧迫療法の深みにふれる〜

に参加して参りました!

Dr.Partsch パーチェ先生の講演を拝聴できましたのはこれで3回目です。
今回は圧迫療法研究のこれまでの歩みという内容でお話し下さいました。
圧迫療法という治療方法は今現在進行形で研究が進んでいる!と思いきや、まだまだ未開の箇所がたくさんあることがよくわかりました。
日本では圧迫療法に関する学会のようなものがありません。
各分野の学会がそれぞれで行っていることを発表されている状態なのだそうです。
それらがひとつにまとまったものになると情報の共有などが速くなるのかもしれません。

ベテル南新宿診療所では圧迫療法を大切にしております。
ですので、圧迫療法の圧迫がどのくらいなのか測定できる機器を導入しております。

例えば下肢のリンパ浮腫に推奨される圧がちゃんと実現できているのかを測定できます。

患者さんでの測定はまだ数人の方にお試し頂いているところですが、セラピストの育成、技術確認では活用し、効果的な圧をかけられる圧迫療法をみんなができるように務めているところです。

各セラピストの経験値から推測される効果的な圧迫療法の時代から、これからはエビデンスに基づいた確かな効果の圧迫療法へと移っていこうとしているようです。

その一端を担えるよう努力、経験を重ね、私達日本からエビデンスを発信したい。
そう思いました。

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with you tokyo 2014

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聖路加看護大学で行われましたwith you tokyo 2014に今年も参加してまいりました。
毎年こちらのグループワークでリンパ浮腫についてのミニミニセミナーをおこなっております。
今年も当日参加の方もいらっしゃり、小さなセミナールームは熱気ムンムンでした。

リンパ浮腫はどこでおきている?
リンパ浮腫はどうしてなるの?
リンパ浮腫になったらどうしたらいい?
リンパ浮腫の治療方法とは?
圧迫療法とドレナージのデモンストレーション

以上のようなことを90分という短い時間でギュギュギュッと圧縮してお話いたしました。
ドレナージのデモンストレーションではタッチの感触などをスタッフ総出でお手伝い。

質問もたくさんいただきました。
時間をもう少し調整して皆さんとお話できるようにすればよかったなど反省もあります。
毎年少しずつバーションアップで行っております。
来年は質疑応答の時間を増やします!!

微力ですが、リンパ浮腫について不安に思われている患者さんのお役に立てれば幸せです。

ベテル南新宿診療所 ヨシダ


リンパ浮腫療法士認定セミナー

少々前のことになりますが・・・。
リンパ浮腫認定機構開催のセミナーに参加してまいりました。
多方面からたくさんの先生方がお越しになる大きなセミナーです。

基礎となる解剖生理学から始まり、リンパ浮腫の現状や乳腺科や婦人科、血管外科。
治療の実演などもあり、非常に充実した一日でした。

このセミナーではリンパ浮腫療法士として認定された者の更新としても1度は受講が必須です。
第1回のセミナーに参加しましたので、同じような内容なのかなと思っていましたが、医療の歩みは早いのですね。
新しい情報もたくさん頂きました。

リンパ浮腫療法士の仕組みも少し変更がありそうです。
年末あたりに認定機構のhpで公表されるそうです。

ヨシダ


1次受付終了いたしました!~第3回LT講習会~ 

たくさんのお申し込みありがとうございます。
1次受付は終了いたしました。
お申し込み頂きました皆様には順次お知らせをお送りいたします。

2次申込の受付は10/10~10/25となります。

約4ヶ月の長期間ですし、135時間と講習内容も多いです。
簡単な講習会ではありませんが、即戦力として治療に入れる内容を目指しています。

真剣に取り組もうと志す方、どうぞ奮ってご参加くださいませ!!

ヨシダ


出張セミナーも行っています

昨日は川崎幸病院にてリンパ浮腫についてのセミナーを行ってまいりました。

川崎駅からほど近く、とてもキレイな病院です。
講習会用のお部屋なども充実した設備で素晴らしい環境の病院でした。

参加いただきましたのは緩和ケア病棟、リハ室、外科病棟と各部署の看護師さんやPTさん。

2時間という短い時間でしたので、これだけはお伝えしたいというところをギュギュッと濃縮してのセミナーです。
 リンパ浮腫とは
 リンパ浮腫の治療とは
 圧迫療法のアイテムについて
 マニュアルリンパドレナージのデモンストレーション
 バンテージ療法のデモンストレーション
リンパ浮腫療法士のための講習会では135時間かけて行う内容なので本当に触りの部分だけ。
ですが、皆さん積極的にご質問いただきこちらも熱血でお話できました。
これをきっかけにたくさんの方々にリンパ浮腫のこと、予防法、治療法など覚えていただけましたら幸いです。

ベテル南新宿診療所ではこのような短時間のセミナーから、1日集中セミナーなども行っております。
医療従事者の方向け、患者さん向け、ご家族向けなど、目的に合わせた内容で行えます。
ご相談はこちらのアドレスまでどうぞ。
リンパ浮腫治療担当吉田宛 lt_info@bethel-shinryosho.jp

ヨシダ


修了式です!!~第2回リンパ浮腫療法士・資格取得講習会~

すっかり季節は秋の風となってまいりました。
暑さ迫る5月末に始まりました講習会が先日無事修了式を終えました。

修了試験では、筆記、実技、口頭試問があります。
講習生のみなさんはそれぞれお仕事をお持ちですのでその合間をぬっての試験勉強。
ご苦労があったと思います。

講師陣の方といたしましてもこれはひとつの通信簿です。
講習の中で伝えたい大切なことがちゃんと伝わっているのかどうかが分かる瞬間です。

そしてその結果は・・・・。
写真でわかりますよね。
全員無事合格となりました!!!

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約4ヶ月の講習会。
長いようであっという間の時間でした。
また非常に意識の高い方が集まられました。

これからご自分の病院でリンパ浮腫の外来を立ち上げたい看護師さん。
リンパ浮腫のセラピストが少ない地域で、これから治療の場を設けたいというマッサージ師さん。
ご自身の周りにガンを克服された方がいらしてなんとか助けになりたいというマッサージ師さん。
ご自身がガン経験者で、所属する患者会からも要望があり参加された作業療法士さん。
ご自身がガン克服者でかつリンパ浮腫の症状を持つ方。

本当に熱心な方々で、スタッフの意識も自然とパワーアップしたと思います。

これからも繋がって行こうと、最後に懇親会をおこないました。
皆さん晴れ晴れされています。

 

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これからこの方々がリンパ浮腫治療のセラピストとして現場に立つことになります。
どうぞたくさんの浮腫に悩む方々の救いとなりますように。

ヨシダ


症例検討

第2回リンパ浮腫療法士・資格取得講習会の最後は症例検討です。
これまで受けてきた講義や実技、研修の全てをフルに使って
実際の患者さんを想定し、治療方針などを各自考え、
グループで検討し、まとめ、発表してもらうのです。

みなさんとても丁寧に考え、いろいろな意見がでてきました。
実際の治療に多少の不正解はあっても、唯一の正解というものはありません。
患者さんの状態、環境、性格などどれひとつとして同じものはないからです。
全て個別に考え、対応していくのが実践です。

マニュアルだけの対応でなく、各自様々な視点から患者さんのことを想い、
対応する術を考えることができているか。
全員がそれをクリアできていました。

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このあとはいよいよ修了試験です。
全員の合格を祈っております。

ヨシダ


LT講習会 前半戦のまとめ その1

猛暑が続く東京では街路樹の葉っぱが萎れています。
この暑さの中、リンパ浮腫療法士(LT)を目指す講習生のみなさんはお互いに支え合いながら講習を続けています。
ご自分のお仕事もこなしながらの講習会は大変だと思いますが、みなさん非常に志の高い方ばかりで教える私たちも力が入ります。

さて早いものでLT講習会は終盤となってきました。

日々の治療と講習会、その他のセミナーなど、忙しさに追われ、ほとんど更新ができていない前半をここでまとめてお伝えおいたします。

東京医療専門学校とベテル南新宿診療所で行われておりますLT講習会では外部からの先生方のご協力をたくさん頂戴しております。
解剖学、乳腺外科、婦人科、血管外科、形成外科などなど、それぞれの専門分野で今まさにご活躍中の先生方です。
教科書では見えてこないオペの実際を教えていただいたり、UP to DATEの情報を惜しみなくお伝えいただいたり。
スタッフとして参加している私たちも楽しみな講義です。
ほとんどの先生方は前回もお願いしているのですが、皆様前回よりもぐんとパワーアップした内容でお話くださいました。

東京西徳洲会病院の木下幹雄先生は形成外科の先生でいらっしゃいます。
リンパ浮腫の患肢に潰瘍ができてしまったらどのような処置が必要なのか。
病院ではどういう治療を行っているのか。
創傷処置について特に詳しくご講義頂きました。
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山王メディカルセンターの池田克介先生は血管外科がご専門です。
浮腫の発生機序から始まり、検査の実際など丁寧にご説明いただきました。
また深部静脈血栓の鑑別についても教えてくださいました。
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横浜市立大学医学部の前川二郎先生は形成外科学がご専門です。
今年はとっておきの新情報を携えてお越しくださいました!
まだまだ先の話だと思っていたある外科治療がもう身近になってきています。
リンパ浮腫の治療は保存的な治療だけではありません。
現在外科的な治療はどんどん進んでおります。
外科的な治療の前後には保存療法が欠かせないことなど、たくさんお話いただきました。
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まだまだご講義いただきました先生方はいらっしゃるのですが、本日はここまで。
近いうちに続きをUPいたします。
・・・私の治療の予約時間が迫っておりますので・・・。

ヨシダ


懇親会

楽しそうな写真をアップ致しました。

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第2回の講習生の皆さんとの懇親会の様子です。
バタバタしていてブログ更新が遅れておりますが、
講習会は早いものでもう折り返しを過ぎました。

今回は看護師さん、作業療法士さん、マッサージ師さん、柔道整復師さんと
バラエティに富んだメンバーです。
初日の緊張は何処へやら。
皆さんとても仲良くなられたようです。

この講習会を修了された後も、連絡を取り合い
情報や経験の共有が続くとイイなと思っております。

後半戦は実践につながる内容となります。
クリニック研修に、症例検討、模擬施術。
最後は修了試験です。

私達講師陣も惜しむことなく全力でたくさんのことを
お伝えしてまいります!!

ヨシダマキ


第2回LT講習会 2日目

関東も梅雨入りとなりました。
本日は講習会の2日目です。

さて、私たちが治療の中で最も重要だと考えているのは圧迫療法です。
2日目のひとつめの講習はこの圧迫療法で使用するバンテージや弾性着衣についてです。
いつもお世話になっているナック商会株式会社さんより各アイテムの紹介を頂きました。

弾性包帯と弾性着衣

 

 

 

 

 

 

 

圧迫するための材料といっても非常にたくさんの種類があります。
これらの特性などを理解し、患者さんの状態を把握し、アイテム選びをするのも私たちリンパ浮腫療法士の仕事です。
アイテムが豊富なので講習生の皆さんは驚かれたかもしれません。

そして2限目は東京医科大学人体構造学分野教授でいらっしゃる伊藤先生より解剖学についてです。

解剖学

 

 

 

 

 

 

 

とても楽しい切り口で解剖学をご講義いただき、講習生はもちろんスタッフも皆釘付けです。
私はカメラを動かすことも忘れて聞き入ってしまったくらいです。
細胞が、生物がどのような時間をかけて、どのように進化してきたのか。
そういうところから解剖を学んだのは初めてです。
その切り口から見てみると、リンパ節が消化器の近くにたくさんあることの理屈!
そしてウィルヒョウのリンパ節のお話!!
とても引き込まれる時間でした。

ナック商会さま、伊藤先生、ありがとうございました。

まだまだ講習会は始まったばかり。
このあとも充実の内容がてんこ盛りです!!

ヨシダ


スタートしました!!第2回リンパ浮腫療法士・資格取得講習会

第2回リンパ浮腫療法士・資格取得講習会がいよいよスタートいたしました!
第1回の反省やらなんやらを乗り越え、バージョンアップの講習会です。

午前中は開講式として主催の東京医療専門学校校長 斉藤秀樹先生の挨拶から始まりました。
普段交流のできない資格の異なる者が集い、一つの目標に向かうことのできるこの講習会の開催に力を入れているとの言葉。
わたくしヨシダはこの貴重な期間を少しでも円滑に楽しく有意義な時間にすべく、改めて気を引き締めました。

斉藤校長

 

 

 

 

 

 

 

開講式後のオリエンテーションではスタッフをはじめ、
講習生の皆さんおひとりおひとりに自己紹介をしていただきました。

みなさんのそれぞれ熱い思いを持っての参加が伝わります。
また、みなさん初対面という少々かたい空気もお互いの気持ちが少しわかりあえ柔らかくなったように見えました。
これから数ヶ月、この良きメンバーで集まれることを大変嬉しく感じております。

濱中先生

 

 

 

 

 

 

 

午後からは早速講義です。
まずはリンパ浮腫の基礎の「き」からということでベテル南新宿診療所の濱中(リンパ浮腫療法士)が「リンパ浮腫のスターターキット」としての講義を行いました。
基礎とは言え、何故浮腫という症状が起こるのか?浮腫にはどういう分類があるのか?リンパ浮腫はどういう機序でおこるのか?などなど、一度で理解するのは大変な情報量です。
何度もこの内容を聞いたり、読んだりしている私ですが、いざ説明しようとすると結構難しい部分です。
スターリングの仮説が一度でわかるなんて、本当に難しいところです。
濱中もいかにわかりやすく伝えられるかと、毎晩遅くまで考えている背中をみてまいりました。

講習生のみなさんいかがでしたでしょうか?
もしも一度で理解しきれなくても焦らなくて大丈夫です。
これから何度か繰り返し出てきますので、その度に噛み締めていってください。
そしてしっかりと理解した暁には治療の意味がよくわかるようになります。

来週からは実技もスタートいたします。
長いようできっとあっという間の講習会です。
ひとつひとつ丁寧にこなしてまいりましょう!!

LT ヨシダ


試験前の勉強会!

第4回リンパ浮腫療法士の認定試験までもう1週間と少しとなりました。
受験予定の方は、毎日の仕事に追われながらの試験勉強のラストスパートの真っ只中でしょうか。
私たちが行う講習会の修了生の方のうち今回受験予定のメンバーで集まって勉強会を行いました。

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私が受験したのは第1回。
その時の事前セミナーもボリューム大の内容でしたが、第4回ともなるとそのボリュームは益々充実しているようで、テキストの分厚さも倍近く増えています。
ということはきっと試験の内容もボリュームアップの予感。
試験内容のチェックにも力が入ります。
私たちが過去に受験した箇所をお伝えし、私たちも初めて見る内容のところは重要そうなキーワードなどをチェックしていきました。

リンパ浮腫療法士という資格は受験の条件も、そしてその資格の維持も非常にレベルの高い設定となっております。
ある程度の覚悟や、自分の環境を整える必要があります。
ここに集まっている皆さんもその覚悟をもち高い志で集まっているメンバーだなと感じます。

まだ試験まで1週間以上あります。
今回受験される皆様によい結果となりますように。。。。

ヨシダ


圧迫療法 ~バンテージに替わるアイテム~

圧迫療法はリンパ浮腫治療の要になります。
侵襲性も少なく、効果も高いのですが、手間がかかるというのが欠点です。
症状によって違いはありますが、片足に最低でも5本くらいのバンテージやスポンジ、綿などを巻くことが多いです。
それでも効果の高い治療方法なのでたくさんの患者さんが毎日この治療をセルフケアとして継続されています。

その負担を少しでも減らすことができないか。
セラピストであれば皆一度は考えることです。

その悩みを少し解決してくれるアイテムの勉強会を先月行いました。
マジックテープのついたサポーターのような形状で、その方の脚のサイズに合わせて圧迫力を調整して簡単に装着できるという優れモノです!

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写真はそのアイテムを囲んで勉強会の様子です。
マジックテープで簡単に装着できる!
圧の調整を患者さんが目で確認できる!
洗える!

難点は金額です。やはりお安くはないのです。
手間分と考えると値段も妥当なのかもしれませんが・・・。
ここから先は患者さんの感じ方、生活状況、身体状況なども考慮してアイテムの選択を決定することになると思います。

握力の弱くなった方、包帯を巻く方法をなかなか習得できない方など、このアイテムによって圧迫治療の悩みが軽くなる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

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ジャクスタ

 

 

 

こちらは昨年ドイツでこちらの商品を勉強していたときの写真です。

 

 

 

 

 

せっかくの機会なので恥ずかしがっていてはもったいないと、体験できるところはなんでも手を挙げておりました。ちょっと図々しいくらいだったかもです。

 

 

 

 

 

ドイツで教えていただいた際にはまだ日本での販売開始になっていませんでした。
こちらは弾性着衣の助成金の対象になっております。
詳しい活用例などはまた後ほどブログでアップさせていただきます。

ヨシダ


圧迫療法 ~バンテージ~

2014-04-22 00.12.51毎日ではないのですが、自分で巻くという手間や感覚を実感したくてバンテージ療法をやっています。
写真はノーマルな巻き方ではなく、少々省略した巻き方です。
今回は就寝時用に巻きました。
ゆびの白い包帯は圧迫の加減が難しく、少しでもキツク巻くと寝ている間に痛みで目が覚めてしまいます。
この日の夜は左はややしっかりめ、右は緩めに巻きました。
予想通り左は夜中に痛みで目が覚め、眠い目をこすりながら外すことに。

 

 

この治療を毎日行う患者さんからしたら、たまに巻くくらいでって怒られそうです。
大変な治療だと思います。
ですが、大切な治療方法です。

・・・この治療だけは経験豊かな患者さんから教えていただくことがとても多い治療法です。
できるだけ巻いた生活を経験し、教えてもらったことを実践し、次の患者さんへのアドバイスにつなげたいと思います。

次回はこのようなバンテージを少し楽にできるかも!!という方法をお知らせしたいと思います。

ヨシダ


講習会のお問合せで多い質問

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月曜日はキレイな満月でした。
私は月が好きでよく写真におさめます。
この日も夕飯前に月が見える場所を探して収めました。
色が真新しい十円玉のようなお月様でした。
海外では血の色なんて表現もあるそうです。
その表現はちょっと薄気味悪いです。
とはいえ十円玉という表現もロマンチックにかけるし、イマイチですね。

さてリンパ浮腫療法士の講習会のお話です。
たくさんお問い合わせいただく中で一番多いのが
他の講習会と何が違うのか?
というご質問です。

正直他の講習会に参加しておりませんので具体的な違いはわかりません。
ですが、リンパ浮腫療法士認定機構に認定された講習会では、基準となる指標が各主催側へ送られてきていますので、基本的な内容に大きな違いはないと考えております。
だからこそ認定された講習会と言えます。

その中で強いて言えば、当方は講習会の開催経験ではまだ新人だということ。
ベテル南新宿診療所の治療歴や治療内容には十分な自信がございます。
ただ他の講習会主催をされている諸先輩方よりも開催回数も少なく、私達の知名度が低いのは事実です。
それは弱味でもあり、強みでもあります。
ポジティブシンキングで強みを考えてみました。

なにが強みなのか。
知名度も低く、大きな広告宣伝もしておりませんので一度に受講を受け入れる人数を少人数としているところです。
私達が募集しております最大枠は15名。
開催は年に2回。そうすると1年で最大30名の修了生。少ないかもしれません。
ですが知識も技術も経験もバラバラな方々がいらっしゃる中で私達が理想に思う基準までフォローできるのは頑張ってこの人数です。
マンツーマンとまではいきませんが、そのくらいのつもりで対応させていただいております。

ただし、ンパ浮腫療法士育成の講習会の経験が先輩方よりも少ないとは言え、主催の呉竹学園は伝統のある医療専門学校です。
リンパ浮腫の講習会スタッフには呉竹学園で講師をしている者もおります。
また看護師さん向けのリンパ浮腫の講習会などはこれまでも何回も行ってまいりました。
教える、講習を行うという方面には大きな自信をもっておりますのでご安心ください。

それから講習費用についてもよく質問をいただきます。
確かに当方の講習費用は他に比べてお安いですね。あまり意識をしておりませんでした。
値段の安さは広告宣伝の予算が少ないことが一番の理由かもしれません。
手作り感満載の資料はほとんど私達の手作りです。
洗練されたデザインなどではございませんが、自分が講習会を受けるなら・・・ということをいつも念頭に考え、構成しております。
また、実習の際見学にご協力くださる患者様は皆様ボランティアで研修生を受け入れてくださっています。
ひとりでも多くの治療家が増える手伝いになるならと、患者様からもご協力くださっているのです。
(もちろん患者様のご了解を得た方に限ります。)

もしこんな講習会だったらいいのにというアイディアがございましたら、コメント欄でもメールでも構いません。是非ご意見お聞かせください。
実現可能なものから取り入れて行きます!
メール lt_info@bethel-shinryosho.jp

講習会の2次募集は只今受付中です。
募集内容の詳細は  コチラ まで

ヨシダ


暖かくなると。。。

気がつけば春です。
雪の多い冬でしたがすっかり暖かくなりました。
週末は八重桜のお花見に行って参りました。

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ソメイヨシノとは違う可愛らしい八重桜。
気候も穏やかで久しぶりにのんびり致しました。

さて、これから気温は少しずつ、もしくはいきなり暑くなります。
リンパ浮腫の治療に携わる者としては少し要注意な季節が近づいています。

夏。
この季節はリンパ浮腫の症状が強く出やすいのです。

原因は気温の上昇による血流の増加です。
リンパ液の回収力が低下しているところにいつも以上の血液がくることで浮腫が強くなるのです。
浮腫が強くなると蜂窩織炎になる可能性も高まります。

浮腫に有効な圧迫療法も日本の高温多湿の環境下では思うようにできないことも多いのです。

また虫刺されや日焼け、薄着による怪我の遭遇率増など浮腫のキッカケとの遭遇率も高まります。
ですが、そのことに不安を持ち日常が閉ざされてしまうような生活指導では患者さんのストレス増やモチベーション低下につながります。

患者さんの生活状況なども把握しながら、ケアの指導を工夫する。
そのことに他の季節以上に気配りの必要な季節がやってきます。

ご縁のありました患者さんはもちろん、全ての方にとって楽しい夏になりますようお祈りしつつ、夏にむけてリンパ浮腫療法士として気持ちをひきしめた週末でした。

ヨシダ