3/12、13は札幌に行ってまいりました。
バンテージ療法の入門編として行っている1日セミナーです。
リンパ浮腫治療に大切な治療について座学を少しお話ししたのち、上肢と下肢のバンテージの基本的な巻き方をお伝えしています。
リンパ浮腫治療で行われるバンテージ療法。
パッと見は包帯でグルグル巻きにされ、動けなくなっているように見えます。
ですが、骨折や捻挫の時のような固定のための巻き方とは大きく違うところがあります。
それは関節をできるだけ動かしやすく、そして動かしたときにバンテージがずれにくくなるように巻いているところです。
そのための知恵をこめた巻き方は初めは複雑で難しいと感じると思います。
ただただグルグルとらせん状に巻いたのではダメなのかとよく聞かれます。
グルグルのらせん巻きも効果はあります。
巻かないよりもどんな方法でもバンテージを巻くことが大切です。
ですが関節を動かしやすく、そしてムクミを解消しやすくする硬い壁を作るための巻き方をするための最低限の技を理解し、身につけた上で、状況に応じて手順を省略したらせん巻きは賛成です。
けれど、リンパ浮腫治療の専門セラピストとして基礎の基礎は知っていてほしいのです。
麦穂状に巻くのにも、関節部分の巻き方を変えるのも理由があります。
本来ならそういうことも含め100時間以上かけて覚えていただく治療方法を1日でお伝えするちょっとボリューム過多なセミナーでした。
札幌セミナー参加の皆さまはとても情熱的でまたとても器用に覚えていただきました。
今度は応用編もひっさげて伺います!
夏には東京セミナー、大阪セミナーも準備中です。
ベテル南新宿診療所
リンパ浮腫担当:ヨシダ