2015年診察スタートのお知らせ と、リンパ浮腫旅行中の注意

年末年始は全国的に寒くなるそうですね。
只今ベテル南新宿診療所は冬期休暇をいただいております。
年始の通常診療のスタートは
2015年1月5日(月) 14:30~ となっております。
宜しくお願い申し上げます。

さて、もっと早くこのことをUPすれば良かったと少々悔やんでおります。
でも思いついた今お伝えいたします!!
この時期、帰省やご旅行などで飛行機に乗って移動される方も多いのではないでしょうか。
飛行機での移動が長時間になる場合、リンパ浮腫を悪化させる場合があります。
原因は飛行機の高度が上がった時の気圧の変化です。
空の上ではポテトチップスやナッツの袋がパンパンに膨らんでいるのをご覧になったことがありませんか?
高度が上がると気圧が地上よりも下がります。
そうするとポテトチップスやナッツの袋のように人間の皮膚に対する気圧の圧力が減り、浮腫が悪化することがあるのです。
絶対になるものではないので、飛行機の搭乗が絶対にダメということではありません。
ですが既に浮腫を発症している方は飛行機に乗るときは必ず何らかの圧迫をしてから乗ることをオススメいたします。
もしも海外への旅行で長時間乗る場合は圧迫をして、たまに席を立って歩いたり、席でこっそりできる関節運動などをすると良いでしょう。
旅行や帰省では思いのほか、疲れすぎてしまうこともありますので、適度に休息もとれるスケジュールで楽しんでくださいませ。
たまに疲れすぎて浮腫の部分に炎症を起こしてしまう患者さんがいらっしゃるのです。

そうは言いましても何度もお伝えしますが、旅行や帰省、飛行機の搭乗がダメというお話ではありません。
適切な対応を準備して、無理のないスケジュールで、思いっきり楽しい時間を過ごしていただき、新年を迎えましょう。

旅行の前に不安な方には圧迫の指導も行っております。
料金はこちらを参考にしてください。(リンパ浮腫治療の料金の目安http://bethel-shinryosho.jp/wp/lymph/?p=365)

ベテル南新宿診療所 ヨシダ


リンパ浮腫治療の料金の目安

全国的に大荒れのお天気です。
東京は良く晴れましたが、それでも風は身を切るような冷たさでした。
リンパ浮腫治療は真夏よりも気温の低い秋冬が効果を上げやすいのですが、雪が降ると足元も悪くなるので治療にいらっしゃる患者さんが心配になります。

リンパ浮腫の治療は健康保険の適用がありません。
全て自己負担100%の自由診療となります。
初めてお越しになる方は料金のことも気になられるとこと思いますのでここで目安をお知らせいたします。

①初回カウンセリング 約45分 4,500円(税込4,860円)
②圧迫療法指導 約60分 6,000円(税込6,480円)
③セルフマッサージ指導 約60分 6,000円(税込6,480円)

基本は上記の①~③を2~3回にわけて受けていただきます。
浮腫を改善するための説明、治療方法の指導が中心です。
患者さんご自身でケアの方法を学び覚えていただき、

そのほか、状態によってはマッサージ療法や圧迫療法を受けることもできます。
片腕のマッサージ 約45分 8,000円(税込8,640円)
両腕のマッサージ 約70分 11,000円(税込11,880円)
下肢のマッサージ 約60分 10,000円(税込10,800円)
両足のマッサージ 約100分 14,000円(税込15,120円)
バンテージ療法 1肢 約15分 1,500円(税込1,620円)

上記は平成26年12月時点の料金です。
また、症状によっては治療に時間が多く必要になる場合もございます。大幅に時間の延長が必要な場合は10分ごとに1,080円頂くこともございます。
その他改訂がございましたらまた改めます。

決してお安い金額ではありませんが、基本の①~③は患者さんご自身で浮腫のケアとコントロールができるようにする時間です。
浮腫が極軽度な方は①だけで終わることもありますが、ほとんどの方には①~③まではお受けいただくことを勧めております。

浮腫は軽いうちにケアができると、治療の負担が少しですむことが多いです。
ご心配な方は一度ご予約をいれてみてはいかがでしょうか。

リンパ浮腫担当:吉田


第3回リンパ浮腫療法士・資格取得講習会 スタート

寒くなってまいりました。
11/29(土)より、第3回リンパ浮腫療法士・資格取得講習会がスタートいたしました。

ベテル南新宿診療所の院長中川路桂による『リンパ浮腫治療のための解剖学・生理学』、リンパ浮腫療法士濱中宣光による『リンパ浮腫療法士の概要』、リンパ浮腫療法士立花しげ子による『リンパ浮腫概論』。
初日からみっちり座学で始まりました。

みなさんお仕事が忙しい中での参加です。
これから3月終わりまで約4ヶ月。
長丁場のお付き合いとなります。
どうぞよろしくお願い致します。

なお、講習会の様子を見学希望の方はこちらまでメールにてお知らせくださいませ。
lt_info@bethel-shinryosho.jp
ご説明と見学とで30分ほどの所要時間でご案内しております。

LT担当:ヨシダ

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NAC Symposium 〜Phlebology ・ Lymphology〜 〜静脈学・圧迫療法の深みにふれる〜

少し前の出来事になってしまいました。

NAC Symposium
〜Phlebology ・ Lymphology〜
〜静脈学・圧迫療法の深みにふれる〜

に参加して参りました!

Dr.Partsch パーチェ先生の講演を拝聴できましたのはこれで3回目です。
今回は圧迫療法研究のこれまでの歩みという内容でお話し下さいました。
圧迫療法という治療方法は今現在進行形で研究が進んでいる!と思いきや、まだまだ未開の箇所がたくさんあることがよくわかりました。
日本では圧迫療法に関する学会のようなものがありません。
各分野の学会がそれぞれで行っていることを発表されている状態なのだそうです。
それらがひとつにまとまったものになると情報の共有などが速くなるのかもしれません。

ベテル南新宿診療所では圧迫療法を大切にしております。
ですので、圧迫療法の圧迫がどのくらいなのか測定できる機器を導入しております。

例えば下肢のリンパ浮腫に推奨される圧がちゃんと実現できているのかを測定できます。

患者さんでの測定はまだ数人の方にお試し頂いているところですが、セラピストの育成、技術確認では活用し、効果的な圧をかけられる圧迫療法をみんなができるように務めているところです。

各セラピストの経験値から推測される効果的な圧迫療法の時代から、これからはエビデンスに基づいた確かな効果の圧迫療法へと移っていこうとしているようです。

その一端を担えるよう努力、経験を重ね、私達日本からエビデンスを発信したい。
そう思いました。

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