圧迫療法 ~バンテージに替わるアイテム~

圧迫療法はリンパ浮腫治療の要になります。
侵襲性も少なく、効果も高いのですが、手間がかかるというのが欠点です。
症状によって違いはありますが、片足に最低でも5本くらいのバンテージやスポンジ、綿などを巻くことが多いです。
それでも効果の高い治療方法なのでたくさんの患者さんが毎日この治療をセルフケアとして継続されています。

その負担を少しでも減らすことができないか。
セラピストであれば皆一度は考えることです。

その悩みを少し解決してくれるアイテムの勉強会を先月行いました。
マジックテープのついたサポーターのような形状で、その方の脚のサイズに合わせて圧迫力を調整して簡単に装着できるという優れモノです!

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写真はそのアイテムを囲んで勉強会の様子です。
マジックテープで簡単に装着できる!
圧の調整を患者さんが目で確認できる!
洗える!

難点は金額です。やはりお安くはないのです。
手間分と考えると値段も妥当なのかもしれませんが・・・。
ここから先は患者さんの感じ方、生活状況、身体状況なども考慮してアイテムの選択を決定することになると思います。

握力の弱くなった方、包帯を巻く方法をなかなか習得できない方など、このアイテムによって圧迫治療の悩みが軽くなる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

ジャクスタ2

ジャクスタ

 

 

 

こちらは昨年ドイツでこちらの商品を勉強していたときの写真です。

 

 

 

 

 

せっかくの機会なので恥ずかしがっていてはもったいないと、体験できるところはなんでも手を挙げておりました。ちょっと図々しいくらいだったかもです。

 

 

 

 

 

ドイツで教えていただいた際にはまだ日本での販売開始になっていませんでした。
こちらは弾性着衣の助成金の対象になっております。
詳しい活用例などはまた後ほどブログでアップさせていただきます。

ヨシダ


圧迫療法 ~バンテージ~

2014-04-22 00.12.51毎日ではないのですが、自分で巻くという手間や感覚を実感したくてバンテージ療法をやっています。
写真はノーマルな巻き方ではなく、少々省略した巻き方です。
今回は就寝時用に巻きました。
ゆびの白い包帯は圧迫の加減が難しく、少しでもキツク巻くと寝ている間に痛みで目が覚めてしまいます。
この日の夜は左はややしっかりめ、右は緩めに巻きました。
予想通り左は夜中に痛みで目が覚め、眠い目をこすりながら外すことに。

 

 

この治療を毎日行う患者さんからしたら、たまに巻くくらいでって怒られそうです。
大変な治療だと思います。
ですが、大切な治療方法です。

・・・この治療だけは経験豊かな患者さんから教えていただくことがとても多い治療法です。
できるだけ巻いた生活を経験し、教えてもらったことを実践し、次の患者さんへのアドバイスにつなげたいと思います。

次回はこのようなバンテージを少し楽にできるかも!!という方法をお知らせしたいと思います。

ヨシダ


講習会のお問合せで多い質問

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月曜日はキレイな満月でした。
私は月が好きでよく写真におさめます。
この日も夕飯前に月が見える場所を探して収めました。
色が真新しい十円玉のようなお月様でした。
海外では血の色なんて表現もあるそうです。
その表現はちょっと薄気味悪いです。
とはいえ十円玉という表現もロマンチックにかけるし、イマイチですね。

さてリンパ浮腫療法士の講習会のお話です。
たくさんお問い合わせいただく中で一番多いのが
他の講習会と何が違うのか?
というご質問です。

正直他の講習会に参加しておりませんので具体的な違いはわかりません。
ですが、リンパ浮腫療法士認定機構に認定された講習会では、基準となる指標が各主催側へ送られてきていますので、基本的な内容に大きな違いはないと考えております。
だからこそ認定された講習会と言えます。

その中で強いて言えば、当方は講習会の開催経験ではまだ新人だということ。
ベテル南新宿診療所の治療歴や治療内容には十分な自信がございます。
ただ他の講習会主催をされている諸先輩方よりも開催回数も少なく、私達の知名度が低いのは事実です。
それは弱味でもあり、強みでもあります。
ポジティブシンキングで強みを考えてみました。

なにが強みなのか。
知名度も低く、大きな広告宣伝もしておりませんので一度に受講を受け入れる人数を少人数としているところです。
私達が募集しております最大枠は15名。
開催は年に2回。そうすると1年で最大30名の修了生。少ないかもしれません。
ですが知識も技術も経験もバラバラな方々がいらっしゃる中で私達が理想に思う基準までフォローできるのは頑張ってこの人数です。
マンツーマンとまではいきませんが、そのくらいのつもりで対応させていただいております。

ただし、ンパ浮腫療法士育成の講習会の経験が先輩方よりも少ないとは言え、主催の呉竹学園は伝統のある医療専門学校です。
リンパ浮腫の講習会スタッフには呉竹学園で講師をしている者もおります。
また看護師さん向けのリンパ浮腫の講習会などはこれまでも何回も行ってまいりました。
教える、講習を行うという方面には大きな自信をもっておりますのでご安心ください。

それから講習費用についてもよく質問をいただきます。
確かに当方の講習費用は他に比べてお安いですね。あまり意識をしておりませんでした。
値段の安さは広告宣伝の予算が少ないことが一番の理由かもしれません。
手作り感満載の資料はほとんど私達の手作りです。
洗練されたデザインなどではございませんが、自分が講習会を受けるなら・・・ということをいつも念頭に考え、構成しております。
また、実習の際見学にご協力くださる患者様は皆様ボランティアで研修生を受け入れてくださっています。
ひとりでも多くの治療家が増える手伝いになるならと、患者様からもご協力くださっているのです。
(もちろん患者様のご了解を得た方に限ります。)

もしこんな講習会だったらいいのにというアイディアがございましたら、コメント欄でもメールでも構いません。是非ご意見お聞かせください。
実現可能なものから取り入れて行きます!
メール lt_info@bethel-shinryosho.jp

講習会の2次募集は只今受付中です。
募集内容の詳細は  コチラ まで

ヨシダ


暖かくなると。。。

気がつけば春です。
雪の多い冬でしたがすっかり暖かくなりました。
週末は八重桜のお花見に行って参りました。

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ソメイヨシノとは違う可愛らしい八重桜。
気候も穏やかで久しぶりにのんびり致しました。

さて、これから気温は少しずつ、もしくはいきなり暑くなります。
リンパ浮腫の治療に携わる者としては少し要注意な季節が近づいています。

夏。
この季節はリンパ浮腫の症状が強く出やすいのです。

原因は気温の上昇による血流の増加です。
リンパ液の回収力が低下しているところにいつも以上の血液がくることで浮腫が強くなるのです。
浮腫が強くなると蜂窩織炎になる可能性も高まります。

浮腫に有効な圧迫療法も日本の高温多湿の環境下では思うようにできないことも多いのです。

また虫刺されや日焼け、薄着による怪我の遭遇率増など浮腫のキッカケとの遭遇率も高まります。
ですが、そのことに不安を持ち日常が閉ざされてしまうような生活指導では患者さんのストレス増やモチベーション低下につながります。

患者さんの生活状況なども把握しながら、ケアの指導を工夫する。
そのことに他の季節以上に気配りの必要な季節がやってきます。

ご縁のありました患者さんはもちろん、全ての方にとって楽しい夏になりますようお祈りしつつ、夏にむけてリンパ浮腫療法士として気持ちをひきしめた週末でした。

ヨシダ