medi 採寸講習会

当院のリンパ浮腫治療では大きくふたつの治療期間があります。
集中排液期といって、サイズアップした浮腫を集中的にサイズダウンさせる期間と
維持期といってサイズダウンした状態を維持していく期間です。

集中排液期では主にバンテージ療法とマニュアルリンパドレナージを中心に行っていきます。
もちろんセルフケアの指導も行い、患者さん自身が浮腫のコントロールができるようにもお手伝いしていきます。
そうしてサイズダウンした状態を維持していく維持期では患者さんのサイズにあった圧迫できる弾性着衣を装着していただきます。
その中でも難しいのがオーダーメイドの弾性着衣の作成です。

もちろん既製品で対応できれば経済的も弾性着衣を準備するセラピストもラクです。
ですが、足首あたりは細くても太もものサイズは少し太めなど、人間の身体は画一ではありません。
24時間の圧迫できる環境を考えると快適な装着感を、そして効果的な圧迫を考えると最適なのはオーダーメイドの弾性着衣だと実感しています。

けれどオーダーメイドの作成には正確に計測できるということが重要です。
講習会では、弾性着衣界のトップクラスであるmedi社を扱ってくださっているナック商会さんにご協力いただき、medi製品のオーダーメイドの計測方法をレクチャーいただいていています。

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ちょっとコツはありますが、これがうまくできると患者さんの身体にあった最適の弾性着衣を作成できます。
さてさて講習生の皆さん、コツはつかめましたでしょうか???

ベテル南新宿診療所
LT担当 ヨシダ


2015年診察スタートのお知らせ と、リンパ浮腫旅行中の注意

年末年始は全国的に寒くなるそうですね。
只今ベテル南新宿診療所は冬期休暇をいただいております。
年始の通常診療のスタートは
2015年1月5日(月) 14:30~ となっております。
宜しくお願い申し上げます。

さて、もっと早くこのことをUPすれば良かったと少々悔やんでおります。
でも思いついた今お伝えいたします!!
この時期、帰省やご旅行などで飛行機に乗って移動される方も多いのではないでしょうか。
飛行機での移動が長時間になる場合、リンパ浮腫を悪化させる場合があります。
原因は飛行機の高度が上がった時の気圧の変化です。
空の上ではポテトチップスやナッツの袋がパンパンに膨らんでいるのをご覧になったことがありませんか?
高度が上がると気圧が地上よりも下がります。
そうするとポテトチップスやナッツの袋のように人間の皮膚に対する気圧の圧力が減り、浮腫が悪化することがあるのです。
絶対になるものではないので、飛行機の搭乗が絶対にダメということではありません。
ですが既に浮腫を発症している方は飛行機に乗るときは必ず何らかの圧迫をしてから乗ることをオススメいたします。
もしも海外への旅行で長時間乗る場合は圧迫をして、たまに席を立って歩いたり、席でこっそりできる関節運動などをすると良いでしょう。
旅行や帰省では思いのほか、疲れすぎてしまうこともありますので、適度に休息もとれるスケジュールで楽しんでくださいませ。
たまに疲れすぎて浮腫の部分に炎症を起こしてしまう患者さんがいらっしゃるのです。

そうは言いましても何度もお伝えしますが、旅行や帰省、飛行機の搭乗がダメというお話ではありません。
適切な対応を準備して、無理のないスケジュールで、思いっきり楽しい時間を過ごしていただき、新年を迎えましょう。

旅行の前に不安な方には圧迫の指導も行っております。
料金はこちらを参考にしてください。(リンパ浮腫治療の料金の目安http://bethel-shinryosho.jp/wp/lymph/?p=365)

ベテル南新宿診療所 ヨシダ


リンパ浮腫治療の料金の目安

全国的に大荒れのお天気です。
東京は良く晴れましたが、それでも風は身を切るような冷たさでした。
リンパ浮腫治療は真夏よりも気温の低い秋冬が効果を上げやすいのですが、雪が降ると足元も悪くなるので治療にいらっしゃる患者さんが心配になります。

リンパ浮腫の治療は健康保険の適用がありません。
全て自己負担100%の自由診療となります。
初めてお越しになる方は料金のことも気になられるとこと思いますのでここで目安をお知らせいたします。

①初回カウンセリング 約45分 4,500円(税込4,860円)
②圧迫療法指導 約60分 6,000円(税込6,480円)
③セルフマッサージ指導 約60分 6,000円(税込6,480円)

基本は上記の①~③を2~3回にわけて受けていただきます。
浮腫を改善するための説明、治療方法の指導が中心です。
患者さんご自身でケアの方法を学び覚えていただき、

そのほか、状態によってはマッサージ療法や圧迫療法を受けることもできます。
片腕のマッサージ 約45分 8,000円(税込8,640円)
両腕のマッサージ 約70分 11,000円(税込11,880円)
下肢のマッサージ 約60分 10,000円(税込10,800円)
両足のマッサージ 約100分 14,000円(税込15,120円)
バンテージ療法 1肢 約15分 1,500円(税込1,620円)

上記は平成26年12月時点の料金です。
また、症状によっては治療に時間が多く必要になる場合もございます。大幅に時間の延長が必要な場合は10分ごとに1,080円頂くこともございます。
その他改訂がございましたらまた改めます。

決してお安い金額ではありませんが、基本の①~③は患者さんご自身で浮腫のケアとコントロールができるようにする時間です。
浮腫が極軽度な方は①だけで終わることもありますが、ほとんどの方には①~③まではお受けいただくことを勧めております。

浮腫は軽いうちにケアができると、治療の負担が少しですむことが多いです。
ご心配な方は一度ご予約をいれてみてはいかがでしょうか。

リンパ浮腫担当:吉田


with you tokyo 2014

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聖路加看護大学で行われましたwith you tokyo 2014に今年も参加してまいりました。
毎年こちらのグループワークでリンパ浮腫についてのミニミニセミナーをおこなっております。
今年も当日参加の方もいらっしゃり、小さなセミナールームは熱気ムンムンでした。

リンパ浮腫はどこでおきている?
リンパ浮腫はどうしてなるの?
リンパ浮腫になったらどうしたらいい?
リンパ浮腫の治療方法とは?
圧迫療法とドレナージのデモンストレーション

以上のようなことを90分という短い時間でギュギュギュッと圧縮してお話いたしました。
ドレナージのデモンストレーションではタッチの感触などをスタッフ総出でお手伝い。

質問もたくさんいただきました。
時間をもう少し調整して皆さんとお話できるようにすればよかったなど反省もあります。
毎年少しずつバーションアップで行っております。
来年は質疑応答の時間を増やします!!

微力ですが、リンパ浮腫について不安に思われている患者さんのお役に立てれば幸せです。

ベテル南新宿診療所 ヨシダ


出張セミナーも行っています

昨日は川崎幸病院にてリンパ浮腫についてのセミナーを行ってまいりました。

川崎駅からほど近く、とてもキレイな病院です。
講習会用のお部屋なども充実した設備で素晴らしい環境の病院でした。

参加いただきましたのは緩和ケア病棟、リハ室、外科病棟と各部署の看護師さんやPTさん。

2時間という短い時間でしたので、これだけはお伝えしたいというところをギュギュッと濃縮してのセミナーです。
 リンパ浮腫とは
 リンパ浮腫の治療とは
 圧迫療法のアイテムについて
 マニュアルリンパドレナージのデモンストレーション
 バンテージ療法のデモンストレーション
リンパ浮腫療法士のための講習会では135時間かけて行う内容なので本当に触りの部分だけ。
ですが、皆さん積極的にご質問いただきこちらも熱血でお話できました。
これをきっかけにたくさんの方々にリンパ浮腫のこと、予防法、治療法など覚えていただけましたら幸いです。

ベテル南新宿診療所ではこのような短時間のセミナーから、1日集中セミナーなども行っております。
医療従事者の方向け、患者さん向け、ご家族向けなど、目的に合わせた内容で行えます。
ご相談はこちらのアドレスまでどうぞ。
リンパ浮腫治療担当吉田宛 lt_info@bethel-shinryosho.jp

ヨシダ


患者さんからのプレゼント

私のデスクの横には患者さんからのプレゼントが置いてあります。

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優しいお顔のお人形と、くまさん、そして縁起がいいというカエルくん。
右腕のリンパ浮腫の患者さんが作ってくださいました。
浮腫が収まり、大好きな手芸がまたできるようになったとのこと。
初めにお人形、そしてカエルくん、くまさんと仲間が増えてきました。

嬉しいです!!
患者さんがやめていたこと、できなくなっていたことが
またできるようになった、また始めたんだというお話を聞けることが。

針仕事のときはケガに十分気をつけて。
あまりコンを詰めすぎないで。
同じ姿勢を長時間続けすぎないで。
いつも口うるさいことばかりお伝えしそうになるのですが
実は患者さんもしっかりとわかっていらっしゃるんですよね。
上手に浮腫とお付き合いされているんです。

好きなこともやって、楽しい日々を過ごせるのが一番です。
楽しいことを見つけ方は患者さんに教えていただくことが多い気がします。
感謝。

ヨシダ


修了式です!!~第2回リンパ浮腫療法士・資格取得講習会~

すっかり季節は秋の風となってまいりました。
暑さ迫る5月末に始まりました講習会が先日無事修了式を終えました。

修了試験では、筆記、実技、口頭試問があります。
講習生のみなさんはそれぞれお仕事をお持ちですのでその合間をぬっての試験勉強。
ご苦労があったと思います。

講師陣の方といたしましてもこれはひとつの通信簿です。
講習の中で伝えたい大切なことがちゃんと伝わっているのかどうかが分かる瞬間です。

そしてその結果は・・・・。
写真でわかりますよね。
全員無事合格となりました!!!

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約4ヶ月の講習会。
長いようであっという間の時間でした。
また非常に意識の高い方が集まられました。

これからご自分の病院でリンパ浮腫の外来を立ち上げたい看護師さん。
リンパ浮腫のセラピストが少ない地域で、これから治療の場を設けたいというマッサージ師さん。
ご自身の周りにガンを克服された方がいらしてなんとか助けになりたいというマッサージ師さん。
ご自身がガン経験者で、所属する患者会からも要望があり参加された作業療法士さん。
ご自身がガン克服者でかつリンパ浮腫の症状を持つ方。

本当に熱心な方々で、スタッフの意識も自然とパワーアップしたと思います。

これからも繋がって行こうと、最後に懇親会をおこないました。
皆さん晴れ晴れされています。

 

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これからこの方々がリンパ浮腫治療のセラピストとして現場に立つことになります。
どうぞたくさんの浮腫に悩む方々の救いとなりますように。

ヨシダ


スタートしました!!第2回リンパ浮腫療法士・資格取得講習会

第2回リンパ浮腫療法士・資格取得講習会がいよいよスタートいたしました!
第1回の反省やらなんやらを乗り越え、バージョンアップの講習会です。

午前中は開講式として主催の東京医療専門学校校長 斉藤秀樹先生の挨拶から始まりました。
普段交流のできない資格の異なる者が集い、一つの目標に向かうことのできるこの講習会の開催に力を入れているとの言葉。
わたくしヨシダはこの貴重な期間を少しでも円滑に楽しく有意義な時間にすべく、改めて気を引き締めました。

斉藤校長

 

 

 

 

 

 

 

開講式後のオリエンテーションではスタッフをはじめ、
講習生の皆さんおひとりおひとりに自己紹介をしていただきました。

みなさんのそれぞれ熱い思いを持っての参加が伝わります。
また、みなさん初対面という少々かたい空気もお互いの気持ちが少しわかりあえ柔らかくなったように見えました。
これから数ヶ月、この良きメンバーで集まれることを大変嬉しく感じております。

濱中先生

 

 

 

 

 

 

 

午後からは早速講義です。
まずはリンパ浮腫の基礎の「き」からということでベテル南新宿診療所の濱中(リンパ浮腫療法士)が「リンパ浮腫のスターターキット」としての講義を行いました。
基礎とは言え、何故浮腫という症状が起こるのか?浮腫にはどういう分類があるのか?リンパ浮腫はどういう機序でおこるのか?などなど、一度で理解するのは大変な情報量です。
何度もこの内容を聞いたり、読んだりしている私ですが、いざ説明しようとすると結構難しい部分です。
スターリングの仮説が一度でわかるなんて、本当に難しいところです。
濱中もいかにわかりやすく伝えられるかと、毎晩遅くまで考えている背中をみてまいりました。

講習生のみなさんいかがでしたでしょうか?
もしも一度で理解しきれなくても焦らなくて大丈夫です。
これから何度か繰り返し出てきますので、その度に噛み締めていってください。
そしてしっかりと理解した暁には治療の意味がよくわかるようになります。

来週からは実技もスタートいたします。
長いようできっとあっという間の講習会です。
ひとつひとつ丁寧にこなしてまいりましょう!!

LT ヨシダ


圧迫療法 ~バンテージに替わるアイテム~

圧迫療法はリンパ浮腫治療の要になります。
侵襲性も少なく、効果も高いのですが、手間がかかるというのが欠点です。
症状によって違いはありますが、片足に最低でも5本くらいのバンテージやスポンジ、綿などを巻くことが多いです。
それでも効果の高い治療方法なのでたくさんの患者さんが毎日この治療をセルフケアとして継続されています。

その負担を少しでも減らすことができないか。
セラピストであれば皆一度は考えることです。

その悩みを少し解決してくれるアイテムの勉強会を先月行いました。
マジックテープのついたサポーターのような形状で、その方の脚のサイズに合わせて圧迫力を調整して簡単に装着できるという優れモノです!

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写真はそのアイテムを囲んで勉強会の様子です。
マジックテープで簡単に装着できる!
圧の調整を患者さんが目で確認できる!
洗える!

難点は金額です。やはりお安くはないのです。
手間分と考えると値段も妥当なのかもしれませんが・・・。
ここから先は患者さんの感じ方、生活状況、身体状況なども考慮してアイテムの選択を決定することになると思います。

握力の弱くなった方、包帯を巻く方法をなかなか習得できない方など、このアイテムによって圧迫治療の悩みが軽くなる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

ジャクスタ2

ジャクスタ

 

 

 

こちらは昨年ドイツでこちらの商品を勉強していたときの写真です。

 

 

 

 

 

せっかくの機会なので恥ずかしがっていてはもったいないと、体験できるところはなんでも手を挙げておりました。ちょっと図々しいくらいだったかもです。

 

 

 

 

 

ドイツで教えていただいた際にはまだ日本での販売開始になっていませんでした。
こちらは弾性着衣の助成金の対象になっております。
詳しい活用例などはまた後ほどブログでアップさせていただきます。

ヨシダ


圧迫療法 ~バンテージ~

2014-04-22 00.12.51毎日ではないのですが、自分で巻くという手間や感覚を実感したくてバンテージ療法をやっています。
写真はノーマルな巻き方ではなく、少々省略した巻き方です。
今回は就寝時用に巻きました。
ゆびの白い包帯は圧迫の加減が難しく、少しでもキツク巻くと寝ている間に痛みで目が覚めてしまいます。
この日の夜は左はややしっかりめ、右は緩めに巻きました。
予想通り左は夜中に痛みで目が覚め、眠い目をこすりながら外すことに。

 

 

この治療を毎日行う患者さんからしたら、たまに巻くくらいでって怒られそうです。
大変な治療だと思います。
ですが、大切な治療方法です。

・・・この治療だけは経験豊かな患者さんから教えていただくことがとても多い治療法です。
できるだけ巻いた生活を経験し、教えてもらったことを実践し、次の患者さんへのアドバイスにつなげたいと思います。

次回はこのようなバンテージを少し楽にできるかも!!という方法をお知らせしたいと思います。

ヨシダ


暖かくなると。。。

気がつけば春です。
雪の多い冬でしたがすっかり暖かくなりました。
週末は八重桜のお花見に行って参りました。

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ソメイヨシノとは違う可愛らしい八重桜。
気候も穏やかで久しぶりにのんびり致しました。

さて、これから気温は少しずつ、もしくはいきなり暑くなります。
リンパ浮腫の治療に携わる者としては少し要注意な季節が近づいています。

夏。
この季節はリンパ浮腫の症状が強く出やすいのです。

原因は気温の上昇による血流の増加です。
リンパ液の回収力が低下しているところにいつも以上の血液がくることで浮腫が強くなるのです。
浮腫が強くなると蜂窩織炎になる可能性も高まります。

浮腫に有効な圧迫療法も日本の高温多湿の環境下では思うようにできないことも多いのです。

また虫刺されや日焼け、薄着による怪我の遭遇率増など浮腫のキッカケとの遭遇率も高まります。
ですが、そのことに不安を持ち日常が閉ざされてしまうような生活指導では患者さんのストレス増やモチベーション低下につながります。

患者さんの生活状況なども把握しながら、ケアの指導を工夫する。
そのことに他の季節以上に気配りの必要な季節がやってきます。

ご縁のありました患者さんはもちろん、全ての方にとって楽しい夏になりますようお祈りしつつ、夏にむけてリンパ浮腫療法士として気持ちをひきしめた週末でした。

ヨシダ


リンパ浮腫のセルフケア、家族ケア

リンパ浮腫の多くは生涯向き合う症状です。
その治療は自由診療で行われるため、全てを施術者頼りでは費用も膨れ上がります。
そのためベテル南新宿診療所ではリンパ浮腫の患者さんへのセルフケアの指導を充実させております。

どうしてリンパ浮腫になるのか。
リンパ浮腫の治療はどういったものがあるのか。
そういう基本的なところから、ご自分でできるケアの方法やそしてご家族でできるケアの方法を指導いたします。

一口にリンパ浮腫の治療と申しましても患者さんによってその症状は様々です。
どうしても画一的なマニュアルを作るのは難しいのです。
ですから指導の中では担当スタッフの手書きの文字や絵が入ったり、患者さんやご家族が治療の様子をVTRに撮るなどして、その方オリジナルの治療内容を毎回お伝えしております。

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かかる時間は症状によって異なりますが、大体1時間半くらい。
料金はバンテージ療法の指導だけを行う場合は1時間で4,000円、1時間半では6,000円です。
マッサージなどは実際の治療時間の中で指導を合わせて行う場合、指導のためにその治療時間から延長となった時間分指導料としていただきます。(10分ごとに1,050円)

理想は毎回私たちが治療を行うのではなく、ご自分でご家族でいつも治療ができる環境です。
リンパ浮腫療法士がマンツーマンでご指導いたします。
気になる方はお電話でご予約くださいませ。

ベテル南新宿診療所 吉田


呉竹鍼灸柔整専門学校へ行ってきました

先日、新横浜にある呉竹鍼灸柔整専門学校へ行ってきました。
無事国家試験を終えられてあとは卒業を待つのみの3年生の皆さんにリンパ浮腫についての説明をさせていただきました。
今回は鍼師、灸師、あんまマッサージ指圧師の勉強をされた生徒さん方が集まってくださっていました。
10名そこそこかと思いきや、さすが呉竹の皆さんは勉強熱心ですね。
40名を超す集まりです。

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皆さんとても真剣に耳を傾けていただき、感激いたしております。
興味のない話で退屈かも・・・と、内心ドキドキでした。

リンパ浮腫とはどういう症状なのか。
鍼灸治療やマッサージ治療において注意することはどういうことがあるのか。
実際の治療方法とはどういうことなのか・・・などなどお話いたしました。
また、生徒さんにご協力いただき、圧迫療法の実演も行いました。
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講習会では135時間以上かけて説明、実習する内容を1時間半そこそこの時間で行いましたので本当に駆け足です。
もっともっとお伝えしたいことでいっぱいでした。
興味をもっていただけただけでも感謝です。
私も鍼灸あマ指師の有資格者ですが、リンパ浮腫のことをまだよく知らない時期に出会った患者さんに効果的な施術ができませんでした。
幸い間違ったことはしていなかったのですが、知らずに鍼やお灸の治療をしたかもしれないという可能性はあります。

啓蒙活動としてもこういう活動の場が増えるといいなと感じました。
治療家になる生徒さんの眼差しはとても眩しかったです。

今後この中からもリンパ浮腫の治療に携わる方が出てくるかもしれない。
そう感じました。

ベテル南新宿診療所 ヨシダ


ベテル南新宿診療所のリンパ浮腫療法士たち

ベテル南新宿診療所では現在5名のリンパ浮腫療法士がおります。
男性1名、女性4名。
そのうち3名はドイツのフェルディーで学んで参りました。

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当院がリンパ浮腫の治療を始めると決めたのはもう10年以上も前のこと。
こうと決めたら即行動ということで、まず診療所のリーダーH先生が渡独。

ドイツ語はもちろん英語に自信のなかったH先生は渡独が決定したところで
大急ぎで英語を習得し、備えたそうです。
(研修は全て英語で行われるインターナショナルクラス)

事前に送られてきた分厚いテキストや宿題と格闘し、ドキドキのドイツ到着。
フェルディーのある街まで行きたいと、駅員さんに尋ねたら
「君はたどり着けないんじゃないかな」などと言われたとか。

そんな苦労をしながらたどり着いた研修では
世界から集まったリンパ浮腫を学びたいという人たちがいっぱい。
当時は目からウロコの情報もたくさんだったそうです。

その苦労を帰国してから手探りでスタッフに伝え、そしてまたひとり、またひとりと渡独。
そうしたみんなの苦労や経験から今日ではたくさんの患者さんとお付き合いをさせていただけるようになりました。
患者さんの症状はひとくくりにリンパ浮腫となりますが、その症状や治療内容はおひとりおひとり違います。
その違いに対応していく際に大きな助けとなるのがドイツでの研修やこれまでの経験です。

現在では渡独しなくても十分日本国内でリンパ浮腫を学べる環境となってまいりました。
これから勉強してみたいと思っている方は是非いろいろ調べてみてください。
比べてみてください。
私たちの行う講習会の詳細は3月上旬にHPで発表となる予定です。

追伸:スタートは5/31からと決定していることをこっそりお知らせ申し上げます。

ヨシダ


リンパ浮腫治療の季節

いつも講習会の話ばかりになっておりましたので、少しリンパ浮腫の治療について書きたいと思います。

リンパ浮腫の治療CDT(複合的治療)を開始するにあたり、一番いい時期を言うならば・・・。
それは秋から冬にかけての季節になります。

もちろん真夏でもリンパ浮腫の治療を開始いたします。
なぜなら暑い夏は浮腫を増幅させてしまう時期だからです。

暑い夏というのは、むくみやすく、むくみを減らしにくい季節です。
CDTでは様々な治療方法を組み合わせて行うのですが、その中でも圧迫療法と運動療法は高い治療効果が期待できます。
ですが、昨今の日本の猛暑酷暑では圧迫療法は辛いものです。運動も猛暑酷暑では難しくなります。
そういう理由から、夏よりも涼しくなってくる秋からの方が思いっきり治療をできるのです。

もし治療開始を悩まれている方がいらっしゃいましたら暑くなる前の今の時期に治療を開始されることをオススメいたします。
ヨシダ

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腕 バンテージによる圧迫療法の一例