講習会も1ヶ月が終わりました。
座学の講座はほとんど終了しています。
こちらの情報は少しずつUPして参りますのでもう少々お待ちくださいませ。
本日は実技講習の様子をお伝え致します。
リンパ浮腫治療を施術するうえで身につけておきたいのが
バンテージ療法とマッサージ(マニュアルリンパドレナージ:MLD)療法です。
MLDは浅い部分のリンパを刺激し、バンテージ療法は深い部分のリンパ管を刺激してくれます。
どちらもリンパ浮腫には欠かせない治療方法です。
バンテージの巻き方はキツすぎでもダメ。ゆるすぎても効果が低い。
適度な圧迫力となるように何度も練習を重ねます。
以下の写真はバンテージ療法講習の様子。

この足趾の包帯を巻くときにはそのゆるさにとても気をつけます。
少しでもキツく巻きすぎると締め付けられて、痛みやうっ血が生じてしまいます。
私も習い始めの頃は巻具合を確かめるため、自分の足に巻いて寝てみたり、出かけてみたりしました。
そんなとき足趾の包帯に不具合が出ると全てを巻き直さなくてはならないのでホントがっかり。
だから足趾の包帯は慎重に巻いていくのです。

脚のバンテージは足趾から大腿の付け根までしっかり巻き上げます。
初めてのバンテージに講習生のみなさんからは「重い!」とあちこちで驚きの声が。
本当に重いし、夏は暑いし、手間だし、大変な治療です。
でも続けることでどんどん浮腫が減り、足が軽くなっていくことを体感した患者様はたくさんいらっしゃいます。
患者さんは皆さんとても上手に巻かれるようになるんですよ。

腕も肘の部分は浮腫がたまりやすいのに、巻き方が少し複雑で初めはうまく巻けないことが多いです。
皆さん、ああでもないこうでもない、どうしたらいいんだろうと試行錯誤です。
初めは皆さん難しいと頭を悩ませます。
でも大丈夫。今回の講習生のみなさんの真剣さならすぐに上手になります。
何度も練習していきましょう。上手になるまでサポートいたします!!!!
MLD講習の様子は肌の露出が多いので写真撮影は控えました。
マッサージは素肌に直接素手を当てて行います。
よく目にする美容のリンパドレナージュとは皮膚へのタッチの感覚も手順も異なります。
私はもともとエステ業界から医療に転身いたしました。
リンパの流れが問題ない方にはもちろん美容のリンパドレナージで良いのです。
しかしながら何らかの原因でリンパの流れに問題がある場合には要注意です。
撫でるのでもない、さするのでもない、押したり揉み込んだりするのでもない独特の手技なんです。
気になる方は次回の講習会に是非お越し下さい。
リンパ浮腫療法士 吉田