bethel の紹介

べテル南新宿診療所 です。 2013年3月1日、新宿駅南口近くにオープン ご興味のある方はお気軽にお問合せください。

講習会も最終日

センター試験で日本中の受験生が踏ん張っている今日。
9月からスタートしたリンパ浮腫(LT)の講習生も修了試験となりました。

とにかく私達が可能な限り充実した講習会にしたい。
スタッフ自身が受けたい内容で行いたい。
そう考えて運営してきました。

終了試験は筆記、実技、口頭試問。
1日かけて行われます。

講習生の皆さん、頑張ってください!

ヨシダ


ドイツ研修 リンパ浮腫クリニックとmedi工場見学

ドイツ
ドイツに行ってまいりました。
残念ながら観光ではございません。朝8:30~夜6時過ぎまで、びっちりスケジュールが組まれた強行軍の研修です。

とてもハードな研修でしたが、得たものは大変多かったです。
いくつかご紹介いたします。

初日はクリニックの見学から始まりました。
クリニック

こちらはドイツでも浮腫治療に積極的で常に新しい試みを行っているクリニックです。
たとえば・・・
クリニック」おん@
写真は音波によって脂肪浮腫を改善するのだそうです。
ドイツに行って初めて知ったことですが、ドイツはヨーロッパの中でも肥満の問題が深刻なのだそうです。
ですから一口に浮腫といっても脂肪性の浮腫が多いようです。

こちらでは主に入院による治療がおこなわれています。
広々とした個室に、明るい食道(メニューは1日1200キロカロリーのダイエット食)、バンテージルーム、最新のマシン、個室マッサージルーム、エクササイズスタジオなど。
入院し、管理された毎日の中で患者さんは快適に浮腫を解消していくそうです。
日本ではまだまだ入院しての浮腫治療は一般ではありません。
これからどんどん増えるかもしれませんが、それにはもう少し時間がかかりそうです。

ドイツのクリニックをそのまま日本でというのは難しいですが、使用していた伸縮性がほとんどないバンテージや新しい試みは興味深かったです。
キネシオテープでのリンパの流れを整えるという話も試してみたい方法です。
こちらはもう少し検討の余地アリです。

そして午後は弾性着衣において世界的に大きなシェアをもつmedi社の工場見学です。
medi
バイロイトという町にある立派な会社です。

残念ながら工場の中は撮影禁止とのことでしたので写真は外観だけで申し訳ございません。

中はとても清潔で整然とした空間でした。
弾性着衣に平編みと丸編みがあるのは多くの方がご存知だと思います。
(詳しくお知りになりたい方は講習会に是非ご参加くださいませ。来年は5月ごろに開催できればと準備中です。)
それぞれがズラッと並ぶ編み機でどんどん編まれていく様子は圧巻でした。
また、それらは規定の伸び率になっているかなど人の手でチェックが入ります。

編まれた生地は熱処理によって縮められ、より圧迫力のあるものにしていきます。

そしてオーダーメイドのフロアでは1mm単位に型どられた記事をひとつひとつ認定を受けたベテラン職人が縫っていきます。
その様子は薄暗いなかで黙々と・・・ではなく、明るい開放感のある部屋で皆さんのびのびとされていました。
タグもひとつひとつ手で縫い付けです。
高額な弾性着衣ですが、リンパ浮腫の患者さんにとってなくてはならない大切なアイテム。
作られている過程を見ると値段にも納得はいくのですが・・・。
ほとんどを保険でカバーできているドイツに比べると、日本の患者さんのご苦労は大きい。
私ひとりがどうこうできることではありませんが、ひとりでも多くのリンパ浮腫療法士の方が増え、治療成果が上がり、治療全般が保険でカバーできるようになるといいなと思います。

さて。
長くなりました。そのほかの情報はまた改めて。


LT講習生の声

講習会に参加されている方がコメントをくださいましたのでご紹介致します。

東京医療専門学校卒、現在教員養成課に進まれたM.S.先生です。

 私は以前、大学病院で産婦人科病棟に勤務しており、婦人科の手術後のリンパ浮腫の患者様方を多く看てきました。その時、医師から処方された薬剤を投与すること、浮腫軽減のためのマシンの装着、そして気やすめ程度のマッサージをすることしかできずジレンマを感じていました。今回、講習会に参加することでリンパ浮腫についての知識と処置法について学び、患者様に還元できればと思っています。
 大学病院退職後、大学で看護教育に携わっており、様々な補完代替療法などについて講義をしたり、臨床実習の場でアロマのマッサージなどを取り入れたりしていました。今後も看護教育に携わる予定でありその際、今回得た知識を伝え、多くの看護職の方々が、リンパ浮腫療法師を取得できればと願っています。
 また、母校がこのような講習会を開催しているということは、卒業後、連携してリンパ浮腫の患者様をケアしていけると思っていますので、多くの卒業生の方々が受講されることをお勧めします。

最後の一文、ご推薦いただきありがとうございます。
手前味噌でございますが、手前どもの講習内容の濃さはもうドロッドロに濃~~いものになっています。
たくさんのご専門の先生方にご講義いただいておりますが、どの回も先生方がいろんな工夫をしてくださっています。どんな工夫を頂いているかはまた別の更新でお知らせさせてください。

あっもちろん実技の講習もスタッフ一同汗だくで頑張っていますよ。
自分たちの持っている全ての技術を余すことなく絞り出してお伝えしております。

10月からはクリニック研修も始まります。
講習生が実際の治療の様子をクリニックに入り、体得していきます。
患者さんには事前に講習生の見学の許可を頂いておりますが、たくさんの方に快くご承諾いただき感謝しております。

知識、技術、そして経験。
リンパ浮腫療法士として身につけていただけることはできる限りお届けしたいと努力しております。

リンパ浮腫療法士 吉田


LT資格取得講習会 実技講習

講習会も1ヶ月が終わりました。
座学の講座はほとんど終了しています。
こちらの情報は少しずつUPして参りますのでもう少々お待ちくださいませ。

本日は実技講習の様子をお伝え致します。

リンパ浮腫治療を施術するうえで身につけておきたいのが
バンテージ療法とマッサージ(マニュアルリンパドレナージ:MLD)療法です。

MLDは浅い部分のリンパを刺激し、バンテージ療法は深い部分のリンパ管を刺激してくれます。
どちらもリンパ浮腫には欠かせない治療方法です。
バンテージの巻き方はキツすぎでもダメ。ゆるすぎても効果が低い。
適度な圧迫力となるように何度も練習を重ねます。

以下の写真はバンテージ療法講習の様子。
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この足趾の包帯を巻くときにはそのゆるさにとても気をつけます。
少しでもキツく巻きすぎると締め付けられて、痛みやうっ血が生じてしまいます。
私も習い始めの頃は巻具合を確かめるため、自分の足に巻いて寝てみたり、出かけてみたりしました。
そんなとき足趾の包帯に不具合が出ると全てを巻き直さなくてはならないのでホントがっかり。
だから足趾の包帯は慎重に巻いていくのです。

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脚のバンテージは足趾から大腿の付け根までしっかり巻き上げます。
初めてのバンテージに講習生のみなさんからは「重い!」とあちこちで驚きの声が。
本当に重いし、夏は暑いし、手間だし、大変な治療です。
でも続けることでどんどん浮腫が減り、足が軽くなっていくことを体感した患者様はたくさんいらっしゃいます。
患者さんは皆さんとても上手に巻かれるようになるんですよ。

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腕も肘の部分は浮腫がたまりやすいのに、巻き方が少し複雑で初めはうまく巻けないことが多いです。
皆さん、ああでもないこうでもない、どうしたらいいんだろうと試行錯誤です。
初めは皆さん難しいと頭を悩ませます。
でも大丈夫。今回の講習生のみなさんの真剣さならすぐに上手になります。
何度も練習していきましょう。上手になるまでサポートいたします!!!!

MLD講習の様子は肌の露出が多いので写真撮影は控えました。

マッサージは素肌に直接素手を当てて行います。
よく目にする美容のリンパドレナージュとは皮膚へのタッチの感覚も手順も異なります。
私はもともとエステ業界から医療に転身いたしました。
リンパの流れが問題ない方にはもちろん美容のリンパドレナージで良いのです。
しかしながら何らかの原因でリンパの流れに問題がある場合には要注意です。
撫でるのでもない、さするのでもない、押したり揉み込んだりするのでもない独特の手技なんです。

気になる方は次回の講習会に是非お越し下さい。

リンパ浮腫療法士 吉田


第12回With You Tokyo ~あなたとブレストケアを考える会~

清々しい秋晴れの中、当院のリンパ療法士3名で聖路加看護大学に行ってきました。
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9/29こちらでは「第12回With You Tokyo ~あなたとブレストケアを考える会~」が開催されていました。
ここのところ数年、こちらでリンパ浮腫についてのグループワークをさせていただいているのです。

毎回テーマは私たちのほうで自由に設定させていただいています。
今回は浮腫の仕組みと浮腫解消の方法について、私ヨシダが担当させていただきました。

リンパ浮腫をお持ちの患者さんやそのご家族、または浮腫の治療に携わる医療関係者の皆さんにご参加いただきました。

今回はリンパ浮腫療法士の講習会でたくさんの先生方にリンパ浮腫の知識や情報をたくさんいただいていました。
その全てをお伝えするには時間が足りなかったのですが、それでも精一杯お伝えし、皆さんと情報交換もできたと思います。

こちらはそのリハーサルの様子です。
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今回は紙芝居方式で行いました。
難しい解剖や理論をイラストを使い、イメージしやすくしてみました。
前日までスケッチブックと格闘していたのですが・・・皆様のお役に少しは立てたでしょうか。

リンパ浮腫療法士 吉田


2013リンパ浮腫療法士・資格取得講習会

残暑厳しい中始まった講習会ですが、あっという間に季節は秋めいてまいりました。

今回の講習会にご協力頂きました先生方のご講義も残すところあとわずかです。
どの先生も皆様とても丁寧に、そして教科書などにはない最新のお話をいただき、
講習生はもちろんスタッフ一同一言も聞き逃さない見逃さない意気込みで
熱気あふれる講習会となっています。

それではそんな貴重なこれまでの講習会の様子を少しずつ紹介いたします。

初日の前半!!
愛知衣装学院短期大学の伊藤宗之先生にはリンパ浮腫に関係する解剖学を教えていただきました。
伊藤先生は医師でいらっしゃると同時にドイツ語が堪能で、
リンパ浮腫療法士のバイブル的存在になる「リンパ学」という参考書の翻訳にも携わっていらっしゃいます。
リンパの最も先端の部分をご説明くださったところでは、普段のリンパ治療の組みたてや患者さんへの説明の仕方に直結。
早速、翌日の治療から先生に教わったことを引用させていただきました。
(今回よい写真がなかったのですが、今後よい写真が出てきましたら再度更新いたします)

初日後半はベテル南新宿診療所の院長でもあります中川路桂先生です。
中川路先生にはリンパ浮腫に関する生理学を中心に教えていただきました。
ここはリンパ浮腫の治療に携わる者には核となるとても大切なところです。
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いかがですか?
真剣な雰囲気が伝わりますでしょうか?

まだまだたくさんの先生方にご講義いただいております。
これから少しずつ更新してまいります。

講習会についてご質問やお問い合わせがございましたらこちらのアドレスまでお願いいたします。
lt_info@ebethel-shinryosho.jp

リンパ浮腫療法士 吉田


始まります!!

ついに始まります!!
2013リンパ浮腫療法士・資格取得講習会。
ベテルがリンパ浮腫治療を始めた頃は国内でリンパ浮腫治療の学びの場はほとんどありませんでした。
そのたえ院長を始め、主要スタッフが交代でドイツに渡り治療法を学び、これまで数多くの患者さんのお手伝いをさせて頂いてきました
今回はそのノウハウを包み隠さずお教えいたします。
そしてこの講習会に携わる私たちも楽しみにしているのが外部講師の先生方のご講義です!
各専門分野で第一線でご活躍中の先生方をお招きして、リンパ浮腫にまつわる幅広い内容を講義いただきます。

明日、いよいよ初日を迎えます。
只今最後の準備にてんてこ舞い!
今回ご参加くださる皆様と共に有意義な時間が過ごせますよう精一杯努めてまいります!!
よろしくお願いいたします!!!!!

講習会担当ヨシダ


リンパ浮腫療法士認定 受講生募集中

we-can-do-it 資格認定機関の学校法人「呉竹学園」がリンパ浮腫療法士資格取得の講習会を開催します。同校の提携医療機関である当院が、講義・臨床指導に当たります。「リンパ浮腫療法士認定機構」が認定する資格取得のための講座ですが,当院が今まで治療を行ってきた実績を生かし,資格取得だけでなく、実際に医療機関で治療に当たれるまでの知識,技術を身につけていただくことを目標にします。現在,リンパ浮腫治療に何らかの形で関係されている方は、この機会にぜひ、CDT(複合的理学療法)を学んでみてください。「リンパ浮腫療法士認定機構」が定める受験資格が特定の医療従事者で,ある程度制限がありますが,将来、リンパ浮腫治療に携わろうとお考えの方は、是非ご相談ください。ご参加をお待ちしております。

詳細は こちらから→http://bethel-shinryosho.jp/info/lymph/cdtkoushukai.php


卒後研修生の皆さん、がんばってます!

image東京医療専門学校の卒後研修生として、今年新たに3人をお迎えしました。全員、アラフォーの女性。この世代の女性のバイタリティー、モチベーション(女子力?!)を強く感じます。更にうれしいことに、全員がリンパ浮腫治療の研鑽を目的にされているとのこと。当院ではプロフェッショナルとして通用するLT(リンパ浮腫療法士)になるべく、責任もって御指導させていただきます。

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♡東京医療専門学校 平成25年本科卒業  鍼灸師・按マ指師  N.T.先生

私は4歳の頃、右眼を失明し、6歳で視力を回復したという経緯があります。その当時、毎日眼科へ通いながら、週に一回、東洋医学が専門の先生もとで治療を受けていました。あれから40年の月日が流れましたが、私の顔をマッサージしてくださる先生の手の温もりは今でも鮮明に記憶に残っています。先生は他界されましたが、私自身いつか恩返しをしたいと思っていました。子供達が成長した今、ようやくスタート地点に立てた気がします。現在、ベテル診療所で、スタッフの先生方にお世話になりながら、リンパ浮腫の勉強をさせて頂いています。先生方の丁寧な施術姿は、毎回私の心に響きます。私もいつかは先生方のようになりたいと思い、また、リンパ浮腫で辛い思いをされている方々が少しでも楽になってもらえるような施術が早く出来るようにがんばります。

♡東京医療専門学校 平成25年本科卒業   鍼灸師・按マ指師   H.N.先生

99年よりアロマセラピストとして個人サロンを主宰し、現在鍼灸マッサージセラピストとして活動中。02年にDr.Vodder式MLDの講習にてリンパ浮腫治療をしる事になり、また身近でリンパ浮腫で辛い思いをされている方のお話を聞く機会が増え、将来リンパ浮腫の治療に関わり、患者さんの心と体のケアをしていきたいと強く思うようになり、按マ指師免許を取得。この度、ベテル南新宿診療所にて、研修生としてリンパ浮腫治療を日々勉強させて頂いております。

♡東京医療専門学校 平成25年本科卒業   鍼灸師・按マ指師   M.J.先生

私は長らく会社員として働いておりましたが、家族の病気に際し、医療関係者から多くのサポートを受けた事から、自らも人の健康に関与する仕事をしたいと思い、鍼灸マッサージの道に進みました。専門学校在学中にリンパ浮腫について知り、その時から資格取得後は医療リンパについて勉強したいと希望しておりました。この度、ベテル南新宿診療所で医療リンパを実地で学ぶ機会を頂きました事に心から感謝しております。

 

 


「ベテル」って、どういう意味?

bethel_logo_lady聖書に出てくるイスラエルの地名だそうで、「神の家」の意味もあるありがたい言葉だそうです。じゃあ、管理医師とか、スタッフとかがクリスチャン……?残念ながら、信仰の厚いヒトは一人もいません。1999年に当院の前身であった「ベテル代官山診療所」が開院したところが、「ベテル代官山」という建物の一階だったから…………ちょっと味気ないお話し。


リンパ浮腫療法士認定試験

第二回の認定試験が、来月大阪で行われます。来年以降も第三回、第四回目の試験が予定されているようですが、ベテル南新宿診療所では、東京医療専門学校との提携を元に、資格取得の講習を行います。9月開講し、受講生は2014年内の資格取得を目指します。具体的な内容は、近日中にベテル南新宿診療所HPにアップする予定です。


ベテル代官山診療所 〜 ベテル南新宿診療所

b-m-s-s_imageベテル代官山診療所は南新宿に移転しました。リンパ浮腫で恵比寿に御通院されていた方々には、大変ご迷惑をおかけしました。


はじめまして

本ページでは、リンパ浮腫の患者さん、そのご家族、リンパ浮腫にたずさわっている医療従事者の皆様にベテル南新宿診療所での診療を元に、お役に立てそうな情報を発信してまいります。また、これまでに行ってまりいました ”医療従事者向け リンパ浮腫治療の講習会”また、今後行われる講習会等の様子を随時レポートしていきます。

ご意見やご質問を歓迎いたします。Image