東京は雨が続いております。
これから暖かくなると汗や湿気でストッキングもスリーブも体に張り付いて着るのに時間がかかったり・・・。
大変な季節が近づいてきています。
リンパ浮腫治療に欠かせない弾性着衣(ストッキングやスリーブのことです)。
患者さんに提案するとき、私たちはいろんなことを考えます。
【サイズ】
細かく計測して、患者さんの状態にあったものを選びます。
既製品のストッキングでしたら、少なくとも足先、足首、ふくらはぎ、膝、太もも、ヒップ、ウエストを確認します。
既製品を選ぶとしても骨格的に足首だけが細いけれど、太ももは浮腫でサイズUPしている場合は足首のサイズだけで商品のサイズを決められません。
【生地の厚み、伸び率】
浮腫の状態によって選ぶ生地は変わります。
一般に浮腫の状態が強い方には厚い生地を、浮腫が軽い方は薄目でも維持が可能です。
ただこれはその方の状態で変わりますのではっきりとした境界線(例えば数字ではっきりだせるようなライン)があると簡単には申し上げられません。
【形状】
たとえばストッキング。
浮腫は脚だけではなく、下腹部や陰部にも出現することがあります。
婦人科の手術後ではウエストラインから下が浮腫がでる可能性のある場所です。
また初めは下腹部に浮腫が出ていなくても、足への圧迫を開始したことで浮腫が上部に移動し、圧迫をしていない下腹部に出現することもあります。
ですのでリンパ浮腫の場合、足を圧迫できるロングストッキングではなく、足と下腹部を圧迫できるパンティストッキングを選択することが多いです。
上記にあげたことの他にも、その方の浮腫の状態はもちろん、ライフスタイル、体力、気力も考慮していきます。
浮腫用の弾性着衣は高額のものが多いので継続できる価格帯ということも考えます。
ベテル南新宿診療所ではこれまで積み上げてきたノウハウ、そして様々なメーカーさんの商品の中から患者さんに合うものを探していきます。
既製品で対応できないときはオーダーも細かく行っております。
適切な弾性着衣の着用はムクミとうまく付き合っていくコツとなります。
ストッキングやスリーブの購入を迷っている方は一度ご相談ください。
しっかりと時間をとり、それぞれに合った圧迫方法を提案していきます。
(初回カウンセリング 約45分 4,860円)
※浮腫症状の強い方は弾性着衣購入前にバンテージ療法でのサイズダウンを指導しております。
写真は弾性着衣を取り扱うナック商会さんのストッキング。
こちらはカラーが豊富ですね。
リンパ浮腫担当 ヨシダ