foot care meeting 第二弾 !

第一回に引き続き,FCM開催です。定員30名のところ,飛び入りの参加も含め、50人近くのご参加をいただき大盛況。透析や足に関わる疾患に関与されている医療従事者の皆さんの関心の高さとモチベーションを強く感じました。お仕事が終わっての大事な時間を割いて、ご参加いただいた皆様に改めてお礼を申し上げます。fcm2nd

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今回は第一回のセレモニー的な色彩は薄くなり,足病に関して実践的な内容となりました。講師は当院足外来を担当されている木下先生、透析患者における足の初動的診断と対処に関して,実にわかりやすくて役に立つ説明でした。参加していただいた方々も、その甲斐があっただろうと、自負する次第です。

次回第三回も同じ代々木駅前,東京医療専門学校代々木校舎で、6月11日火曜の同じ時間午後7時キックオフです。ご参加をお待ちしております。

全腎協会報誌特集「もっと足に関心を!」

糖尿病透析患者のために情報を発信している全腎協が発行する会報誌。今回の特集、透析患者の足病変「もっと足に関心を!」にて当院足外来の記事が掲載されております。

以下、記事の一部を抜粋、提示します。

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今年4月に開院した足専門の外来があるベテル南新宿診療所を訪問しました。同クリニックでは、足の治療や検査を行う医師がいない透析、糖尿病、皮膚科などのクリニックから患者を受け入れます。まず、 医師の触診や足の血流を測定する検査などにより、リスクの判定を行います。足の変形や痛みがある場合には、装具(靴・インソール)での治療、  巻き爪や胼胝(タコ)がある場合は、看護師による処置となります。

手術(血管内治療など)が必要な場合は、杏林大学病院、東京西 徳洲会病院、山王メディカルセンター、慶應義塾大学病院、東邦大 学医療センター大橋病院、駿河台 日本大学病院などの足治療を専門 とする医師と協力して対応します。 1施設では対応の難しいケースに 対しても、複数の医療機関が関わる体制を整備しています。

また、同クリニックでは、患者自 身が足への意識を高めることはもちろん、医療従事者への啓発も必要としており、月に一回透析施設の医師やスタッフを対象にした教育セミナーを開催しております。

原因のひとつに、足に合わない靴を履いていることが挙げられま す。足に合わない靴を履き続けると、 靴ずれや、皮膚や爪の傷、病気の 原因となったり、足を変形させる 原因となります。このような危険を回避するために、自分に合った 靴を履くことが重要です。足に問 題がある場合は、自分で判断せずに、専門家に靴も診てもらいましょう。

医療用の靴やインソール(足底装 具)は、医師・保険(国保、社保な ど)が治療上、必要と認めればほかの医療と同様の負担額となります。 足の補正を行うことで運動能力を 効率的に引き出す効果も得られま す。実際に履いている人は「歩くの が楽になり、長い距離でも歩けるようになった」「安定がよいので転びにくくなった」と話します。義肢装具会社の(株)フットサポートジャパンでは、透析や糖尿病の患者でも安心して履ける医療用の靴 やインソールを製作しています。 医師の処方のもと足の検査を行い、 義肢装具士(国家資格)が足の状 態に合わせた靴やインソールを製作するとともに、適切な履き方を 指導します。修理や調整などのアフターフォローも継続して行いま す。ベテル南新宿診療所の足病外来・木下幹雄先生は「適切な予防をしていれば、足を切断しなくても済んだであろう患者さんがたくさんいる。特に透析患者さんの足病変を診ていると、あっという間に悪化することもあり、数週間で人生が変わってしまうので、足を 守るために靴など履物にも注意を払ってほしい」と話しました。